6:ネットショップには、不要な出口は一切作ってはいけない

先ほどお話した「出口」は、お客さんの利便性を向上させるための「出口」、つまり「注文の手段」のことでした。注文手段を増やすことで、ネットショップからは注文できないお客さんにも注文して頂けるようにするための手段を増やそう、というのが先ほどの「出口を増やす」ことのポイントでしたよね。

ここでお話する「出口」は、どちらかというと「抜け穴」というか、「バケツの穴」というか、「靴下の穴」というか、要はお客さんにとって便利でもない上に、ショップの売上げが下がってしまう「不要な出口」のことになります。

あなた:

「売上げが下がる出口? もし、そんなものが存在するとしたら、
わざわざネットショップに設置する人なんていないだろ...」

普通そう思いますよね。それが、そうでもないんです。

何を勘違いしてしまうのか、初心者ネットショップオーナーの9割が、そしてベテランでも8割以上がこの「売上げが下がる出口」をデカデカ設置し、ピカピカと目立つように表示しているのです。

説明します。まず、あなたのショップを見たとき、外部へのリンクはどれくらい貼ってありますか?例えばトップページを見たときに、横のメニューの下の方に、相互リンクを貼っていませんか?

まだショップをお持ちでない場合は、ブラウザを立ち上げて、お気に入りのショップを上から下まで眺めてみて下さい。

おすすめサイトのリンクを貼っていませんか?
アフィリリンクを貼っていませんか?
友達のサイトやショップのリンクを貼っていませんか?

「もちろん貼ってるよ!」

と答えたあなたは、非常に勿体無いことをしています。

山頂にある湧き水に2時間かけて水を汲みに行ったのに、バケツに穴が一杯開いていて、ふもとの家に戻ってきたときにはバケツが空っぽ...って感じです。

意味が分かりませんか?

では、下記を読んでから、もう一度読み直してみてください。目から鱗が3枚くらい落ちる発見があるはずです!

  • 集客: 山頂にたどり着く労力
  • お客さん: 水
  • 購入過程: バケツ
  • 注文完了画面: 家

ではもう一度どうぞ。

山頂にある湧き水に2時間かけて水を汲みに行ったのに、バケツに穴が一杯開いていて、ふもとの家に戻ってきたときにはバケツが空っぽ...

もうお分かりだと思いますが、念のため解説します。

一生懸命に集客して(山頂にたどり着いて)、お客さんがショップに来てくれても(水をバケツに入れても)、注文完了画面(家)にたどり着く前に、バケツ(購入過程)に穴が空いていれば水(お客さん)が漏れて(逃げて)しまう、ということです。

「清水さん、まだ分かりにくいよ!」

(-_-;)...では、集客うんぬんを考えないで、水運びの絵だけを頭の中で想像してみてください。

山を一生懸命登るあなた...
やっと山頂にたどり着いた...

さて、バケツに水をいっぱい汲んだ!
山を下ろう...

ニコニコしながら山道を下りた...
家の近くに来てバケツの中を見たら...

空っぽ!バケツに穴が開いていて空っぽ!

こんな状況、嫌ですよね。

実は、ネットショップに外部リンクを貼るということは、この「穴だらけのバケツで水運び」をやっているのと全く同じことなんです。

ネットショップで言い換えると、外部リンクを貼るということは、お客さんに、「当店をブラウズ(眺める)するよりも、この外部サイトを見た方が楽しいですよ」と言っているのと何も変わらないのです。

無意味に外部リンクを貼りまくってOKなのは、ニュースサイトや情報サイトなどの限られたサイトだけです。それらのサイトは広告リンクを出して、そのリンクをクリックされて始めてお金が入ってきますから、外部リンクを貼らないと収益がありません。

ですが、もしあなたがネットショップを運営しているとしたら、自分の商品以外の外部リンクは貼ってはいけません。

バケツに水を一杯にしようとしてるのに、そこらじゅうに自分で穴をあけるようなものですから。わざわざチャンスを逃すようなシステムを一生懸命作っては駄目なのです。

想像してみてください。

ショップのホームページって、トンネルのようなものです。

トンネルに入ってもらうまでが大変で、やっと集客してトンネルに入ってもらったら、今度はとにかくゴールである注文完了画面まで一気に行ってもらわないと売上げになりません。

そう考えると、トンネルにやっと入って1歩目を踏み出してくれたお客さんに、色々な出口(外部リンク)を作ってあげるのは得策でしょうか?

そんなわけないですよね?!

【×ダメな例】
せっかくトンネルに入ってくれたのに<br />
注文確定前に様々な誘惑
せっかくトンネルに入ってくれたのに注文確定前に様々な誘惑が・・・

これだとお客さんをみすみす逃すことになります。

とにかくわき目も振らず、ゴールに到達(注文)して欲しいんですから、トンネルの出口は一箇所にしておくべきです。つまり、注文につながるリンク以外は全て外すということです。バケツに穴が空いていれば水が漏れます。外部リンクを貼れば、必ずクリックする人が出てきます。

メルマガを出すにしてもホームページを作るにしても、関係ないリンクをたくさん貼っている人がいますが、もう緊急で外さないといけません。

相互リンクをするなら、リンクページを別に作ってそこにまとめて貼って下さい。そして注文過程であるトンネルには、注文に進む以外のリンクは表示されないようにして下さい。

【◎良い例】
トンネルに入ってくれたら、あとは注文完了まで一直線
トンネルに入ってくれたら、あとは注文完了まで一直線!

注文につながらない出口(外部リンク)は全て外すべきです。

あなた:

「でも、相互リンクを貼ることでページランクが上がるし、
集客にも有利だと聞きましたよ!」

そんなご意見を頂くこともあります。ご意見のベースになっているのは、外部からのリンクが増えれば増えるほど、Googleのページランクが増えて、その結果、検索エンジンで上位表示されるようになるというお話だと思います。

Yahoo!JAPANのページランクは、「8」
Yahoo!JAPANのページランクは、「8」

ページランク(PageRank)とは?
「沢山の良質なページからリンクされているページは、同じように良質なページであるはず」という考えを基に、ウェブページの重要性を計る指数。

0から10まであり(「10」が最も高い)、「0」は新しいまだ誰もリンクしていないサイトで、慶応義塾大学のホームページ(http://www.keio.ac.jp)が「9」、Yahoo!JAPAN(http://www.yahoo.co.jp/)が「8」で、Google日本(http://www.google.co.jp/)は「5」となっています(全て2009年2月17日現在)。

確かに外部からあなたのショップへのリンクが増えることで、ページランクが上がります。ですが、相互リンクでは意味がないのです。殆ど語られることはありませんが、Googleはだいぶ前からページランクを上げるための意図的な相互リンクを、スパムと判断するようになりました。

本当に内容が良質で人気のあるサイトであれば、外部から勝手に一方通行のリンクが貼られるはずです。「あなたにリンクを貼るので、私にも貼ってくれますか?」そんな取り決めは不要なはずです。便利なサイトやお気に入りのショップがあれば、「リンクを貼らないで下さい」と言われても、ブログやホームページで紹介したくなるはずです。

Googleは相互リンクを「価値のないリンク」と判断するようになりました。一方通行のリンク以外は、ページランクとしての価値を認めなくなったのです。

これが何を意味するのか?

時間をかけて相互リンク依頼をする価値などすでに存在しないということです。

トップページに、外部サイトへのリンクを貼るのはやめましょう。まったく関係のないバナーをいくつも目立つところに貼って、「これで集客ができるぞ!」と喜ぶのはやめましょう~。

実際にやっているのは、その逆、
「抜け穴」を作っているだけですから...

それから、オリジナリティーを追求しないことの重要性もお話しましょう。

前のページ:

次のページ: